いばみが論

偉そうに論とかつけてしまいましたが、すでに必要なさそうですね、この論は(笑
でも結構苦労して確立させたので載っけます。
まず、ここに書いてるのはあくまで使い方の一例でしかないということを理解してください。

誤解されてるかもしれませんが、威張る身代わりは、何も考えずに使えるような甘いものではないです。
ある程度安定して戦うためには、ちゃんと戦術的に考えて戦う必要があります。
逆に言えば、戦術的に使うことにより、壊滅的に運が悪くない限りはかなり安定して戦えます。。
まあ何も考えずに使っても、ごくまれには勝ててしまうこともあるので、それが敬遠されてる理由なんでしょうが。

では論です
まず、いばみがを使うエースを決めましょう。
エースじゃなくても使えますが、それはいばみがのみで勝つパーティではないので、いばみが論とは外れます。
いばみがを使う上で、食べ残しはほぼ必要条件なので、いばみがを使うエースはパーティに一匹しか入れません。
そして、これは分かってると思いますが、このエースは素早さが高くないと話しになりません。
 攻撃技 威張る 身代わり 何か 食べ残し
の形になります。これ以外は、ここで言ういばみが論には当てはまらないです。
ここで重要なのは、この何か、の部分です。
周知のことですが、威張るというのは基本的に3回しか効きません。
だからいくら身代わりを貼っても、攻撃が6段階上がってから混乱が解けたら終わりです。
したがって、この何かの部分に、3回威張るまでに相手を倒せる技、若しくは、再び威張れる状態に出来る技が入る必要があります。

例を挙げます。

 サンダース 10万ボルト 威張る 身代わり 吠える 食べ残し

これは吠えるを入れることで、再び威張れる状態に戻せるようにしています。
エースで使われることは少ないのでいばみが論とは少し違いますが。

 クロバット 翼で撃つ 威張る 身代わり 嫌な音 食べ残し

これは嫌な音を入れ、攻撃技を打撃にした形です。一番基本的ないばみがだと思います。
威張った後、相手の防御を下げ、自滅ダメージを増やします。
これを繰り返せば、3回目に威張るころには防御がかなり下がっているので、そのまま打撃で倒せるわけです。
これの素晴らしいところは、混乱による自滅ダメージはタイプによる相性がないので、相手が誰であろうと倒せることです。

 ペルシアン 恩返し 威張る 身代わり 自己暗示 食べ残し

こんなのもあります。
威張るで攻撃を上げたあと、隙を見て自己暗示を使い、そのまま打撃で押し切ってしまいます。

こんな感じでエースを決めましょう。

ちなみに、このいばみが論は、こっちのエースより早いポケモンが相手にいた場合は使えません。
それと、このいばみが論は、威張るをしても一回も自分を攻撃せずに混乱が解けた場合、もしくは威張るが外れた場合には崩壊する可能性があります。
これは運が悪かったと思うしかないです。

少し話は変わりますが、ポケモンはチームで戦うゲームです。
普通は残りのポケモン数が多い方が有利だといえます。
しかしいくつか、この例外があります。
有名なのは、最後に残ったカビゴンなどでのろいを積むパターンですね。
吠えるや吹き飛ばしが効かないので、もしエアームドなどがいても、のろいが無いと押し切られてしまいます。
それと、自分のポケモンを戦闘不能にした方が有利な場合、というのもあります。
相手のポケモンが何であるか分かっている状態で、次のポケモンを無傷で出せることですね。
いばみが論では、この二つの現象が重要になってきます。

いばみがでは、回復手段が食べ残ししかないため、相手の攻撃を喰らいながらエースを出すのは致命的です。
また、交換際に毒でも喰らってしまったら、負けが確定します。
そこで、いばみが論でエースを出すタイミングは、他のポケモンが倒れた直後、これが基本になります。
いばみがの場合、こっちのポケモンを何匹残っているかは、普通に戦うときと比べてそれほど重要ではないのです。
惜しまずにどんどん自滅させることが必要なので、ポケモンを大事に戦わせる人には向きません。
また、エースのみを残せば、吠えるなどを受けない効果もあります。
ただし、滅びの歌を使うポケモンが相手にいるときは一匹残しは出来ません。

ここで疑問に思った人はいないでしょうか。
だったら、先発でエースを出せばいいのではないのか?、と

実際にやってみましょう、仮に先発でエースを出したとします。
まず身代わりをします。
ここで相手が補助技を使ってきてくれればいいのですが、もし攻撃をされたら、身代わり人形が無駄死にです。
身代わりを出しても、このまま攻撃を繰り返されたら負けるので、威張るを使うとします。
ここで、もし自分を攻撃せず、しかも打撃攻撃を当てられたら、一気に瀕死に近いダメージを負ってしまいますね。
このように、いきなり威張る身代わりを使っても、成功する可能性はかなり低いといえます。
いばみがを安定して使うためには、ちゃんとした下準備が必要なのです。

下準備とは何か。
主に、毒、宿り木の種、まきびし、威張るなどがあります。

まきびしですが、これは交換を繰り返して威張るを解除してくる相手に対して、プレッシャーを与えるために使います。
いばみがでは、交換を繰り返す相手に対しては、攻撃技でダメージを与えていくのが基本です。
しかし、エースの攻撃技に対してほとんどダメージを食らわないポケモンが2匹いて、交換を繰り返された場合などは辛いです。
だから、下準備の段階でまきびしを撒いておくと、有利にいばみがを展開できるわけです。

さて、毒や宿り木、下準備ではこれが一番重要です。

前述の、エースを先発で出した場合でも分かりますが、身代わりが出ていない状態で威張るを使うのは、大変危険です。
そこで、身代わりが残ったままで威張れる状況を作る必要があります。
身代わりを出し続けても、相手が攻撃し続けてきたら意味がないです。
ここで重要なのは、いかに相手が攻撃をしてこないターンを作るか、だといえます。

そこで毒や宿り木の話に戻りますが、
「毒や宿り木が入った相手がバトルに出ている状態で、自分のポケモンを捨ててエースを出す」
これが基本的な使い方です。。
この状態で、エースを出します。
そして、ひたすら身代わりを使います。
相手が攻撃をしてきた場合、そのうち毒が回るので、回復(眠る)をせざるを得なくなります。
ここが狙い目です。
こっちが身代わりを出して、相手が眠る。
このターンを作ることができれば、身代わり人形が残った状態で威張るに移行することができます。
また、相手が眠らずに交換してきた場合も、身代わりが残った状態が作れるので、威張るに入れるようになります。
相手が眠らずに倒れるまで殴ってきたとき、これは計算が狂います。
しかし、普通の人ならもったい無くて眠るので、その心理を利用しましょう。

あと下準備の威張るですが、これはエースで使う威張るを先に使っておくと言うものです。
しかし威張るを使った後、交換でエースを出すのは危険すぎるので、自爆などで自己処理できるポケモンじゃないと使いにくいといえます。
他の下準備としては、ゴーストタイプののろいとかも良いかも知れませんね。
余談ですが、これらの下準備は宿り木身代わりフシギバナなどを使う時にも応用できます。

いばみがログ1
このログを見てください。
ここで、ペルシアンを最初に出す場面に注目しましょう。
フォレトスが毒→威張る→大爆発して、倒れた後に登場しています。
この後身代わりを連打すれば、いつか身代わりが残って、いばみがに入れるわけです。

いばみがに入った後は、威張る一回で相手が少なくとも一回以上自分を攻撃することを期待します、出来なくても期待してください。
一回の威張るで相手が仮に二回自分を攻撃すれば、その次のターンには身代わりが残るので、威張るや身代わり以外の行動が取れるわけです。
大抵は4つ目の技ですね。
このように、威張るで相手が二回以上自分を攻撃することを期待しながら戦うわけです。
威張るが外れる、一回の威張るで一回も自分を攻撃しない、一回しか自分を攻撃しないのが3回続く、こちらのHPかPPが尽きる、などにならなければ、勝てます。

結局運、といわれたらおしまいですが、この論にそって使えば、いばみがで勝てる確率は大幅に上がるはずです。


タマムシジム戦
このログではメガニウムのはっぱカッターでペルシアンの身代わりが壊れないため、毒が入ってない状態でペルシアンが出ていますが、
比較的いばみが論に忠実に動いているといえます。

さて、この理論で組んだパーティを紹介してみます。

55 ダグトリオ 地震 威張る 身代わり 嫌な音 食べ残し
50 ライコウ 10万ボルト どくどく 吠える 眠る 薄荷の実
50 スイクン 波乗り どくどく 吠える 眠る 奇蹟の実
50 ドーブル まきびし アンコール 宿り木の種 道連れ 麻痺直しの実
50 ヘルガー 追い討ち どくどく 眠る 寝言 光の粉
50 ナッシー サイコキネシス めざ電気 宿り木の種 大爆発 黄金の実

ダグトリオ以外全員に毒もしくは宿り木が入っています。
ライコウとスイクンの吠えるは、吠えるで後攻になることによって安全に自滅するのに使います。
相手がのろいなどを積んでいる場合は、エースを出せても辛いことが多々あります。
吠えるを使って自滅すれば、のろいを積んだ状態の相手が残ることを避けられます。

余談。
何故今頃これを載っけてるのか、ということですが。
この前、役割理論に頼らない戦いを流行らせよう、といってる人たちを見ました。
この威張る身代わりも、もともとそういう受けの概念を覆すために研究されたものです。
そしてその意義は充分に果たしたといえます。
ただ、多少運要素が目立つために忌避されているだけです。

といっても私はいばみが肯定派というわけではないです。
普通より多く運が絡むのは事実ですし。
ただ、これに関しては充分極めたと思ってるので、仮に敬遠されてなくても、今使う気にはならないと思います。
この論だけでは、これ以上勝てる確率を上げることは出来ないので、あとは本当に運だけです(笑


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